木への理解深める 秋田市・森のふれあい交流会 秋田杉の林を散策
実際に木に触れながら、秋田杉を使った家づくりを考える森林体験事業「森のふれあい交流会」が八日、秋田市下浜の「健康の森」で開かれた。約四十人が参加し、杉林の散策や間伐のデモンストレーションを見学、森林や林業について理解を深めた。
「秋田杉で街づくり」」ネットワーク(小野泰太郎代表)の主催。メンバーは林業家や家屋の施工業者など十七人で、秋田杉の利用促進と供給システムづくりなどを目的に活動している。
間伐デモンストレーションでは、同市の林業家・村山康夫さんが樹齢三十年の杉をのこぎりで伐倒した。高さ約九メートルの杉が五分ほどで倒れると見学していた人たちは「あっという間だね」などと話し合っていた。
このほか、参加者はメンバーとともに散策しながら、森林や杉の特性などについて説明を受けた。家族三人で参加した同市の主婦・坂口京子さん(55)は「家づくりの勉強のつもりで参加した。森の中で説明を受け、木の特性によって柱や天井など使い道が異なることが分かった」と話していた。
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